「ポーラー・エクスプレス」と”不気味の谷”

昨日借りてきた2本目「ポーラー・エクスプレス」
クリスマスにふさわしい子供向けファンタジーアニメ。
フルCGでキャラクターはリアルに作られているのだが・・・
これが正直気持ち悪い。
とにかく表情が乏しくて動きがぎこちない。まるでマネキンが演技しているようだ。
これが巷で言われている「不気味の谷」現象なのだろうか。
人形やCGなどのキャラクターを生身の人間に近づけようとすればするほど、かえって人間との微妙な差を人間は敏感に感じ取ってしまい、違和感が増すという現象。
顔の造形は生身の人間と寸分違わないのだが。
何が不気味に感じるのか、観察してみた。
まず、本作では表情を作る際にはおもに眉毛の形で表現している。
口もとは表情によって微妙に口角が上がったり下がったりするのだが、そこの動きが無い。
さらに目に表情が無い。具体的には目の輪郭が表情筋の動きに引っ張られて形が変化するのだが、それがない。
「Mr.インクレディブル」のデフォルメしたキャラクターのほうがよっぽど生きているように見える。
そして体の動き。モーションキャプチャリングして、生身の動きを反映しているはずなのだが、これも違和感がある。
何が違うのか。ひとつは人間の動作に現われる微妙な「ゆらぎ」が消えているような気がする。
細かい動きの加減速が省略されていて、スムーズすぎる。
それから肩や背中のライン(姿勢)もひとの心情を良く現すと思うのだが、これも変化がなく、腕や足だけが独立して動いているように見える。本当にかすかな違いなのだが。
ということで、これがCGの進歩で解消されることなのか、いつまでも残ることなのかわからないが、現時点ではCGキャラクターにリアリティを求めることは失敗だったと言わざるを得ない。
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by waldo_pepper | 2005-12-20 04:45 | 映画の感想
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