最近のCG技術の進歩は素晴らしく、邦画といえども、映像表現上の技術的な壁は殆どなくなってきている。それがこのような企画を生んだ土台にもなっていると思う。
これは原作があるようなのだが、昭和ノスタルジーがブームになっているというのも映画化を後押ししたのだろう。 ただ、この物語の舞台が昭和33年である必然性はあまり無いように感じる。もちろん六ちゃんの集団就職や、三種の神器をめぐるドタバタはこの時代ならではのものではあるけれど、だからといってこの物語のテーマと大きな接点があるようにも思えなかった。 しかしながら、「この時代はこんな世界でした博覧会」に終わらないだけの人々のドラマは描かれていたと思う。 それから淳之介はやはり社長の家にもらわれていくのだと思っていたが、ちょっと裏切られた。あのまま竜之介が突き放して彼と別離しても、淳之介の人生は色々あるだろうけれでも、彼の人生をしっかり歩んでいけたんじゃないだろうか。そのくらいほろ苦くてもよかったんじゃないか。 さて、エンドロールの後、茶川君、淳之介はどうなったんだろう、鈴木オートは発展したのだろうか、六ちゃんは幸せな結婚をしたのだろうか、ヒロミは幸せになったのだろうか、と想像が膨らみ、心地よい余韻の残る物語であった。
by waldo_pepper
| 2005-12-01 09:40
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