「パンチドランク・ラブ」は小説版もおもしろい

パンチドランク・ラブ(小説版)
小島 由記子 Paul Thomas Anderson ポール・トーマス アンダーソン / アーティストハウスパブリッシャーズ
スコア選択: ★★★★★



P.T.アンダーソン監督の最新作(といっても2002年)、「パンチドランク・ラブ」です。
主人公バリーは30になろうという青年だが、いまだにまともに女性と付き合ったことがない。というのも、彼の家族は父が早くなくなってから、女性ばかりの家族で末っ子のバリーは唯一の男性。気が強く自己主張の固まりのような姉ばかりの家族でおもちゃのように育てられてきた。それが彼の心にトラウマを生んでしまっていたのだ。ある日主人公がある女性と出会ってはじめて一人前の男となる転機が訪れる。
実はこれには小説版があり、バリーの生い立ちや心理が丁寧に描写されている。
映画だとただ切れやすいだけのバリーだが、そのあたりの心のひだが小説を読むとよく分かる。
物語のなかでバリーが目をつけた懸賞「ヘルシーチョイスのマイルがもらえるキャンペーン」は実際にあった話で、この物語のモデルとなった人物は、キャンペーンの抜け穴に気付き、プリンを大量購入して125万マイル相当のマイレージを手に入れた。彼は一躍時の人となり、取材が殺到したそう。小説版にはラストシーンの後に後日談があり、バリーはめでたく125万マイルのマイレージを手に入れ、妻となったリナは有名人となった彼の秘書となった、となっている。

この映画では、アダム・サンドラーの切れっぷりもおもしろおいが、彼の姉、エリザベス役のMary Lynn Rajskubまた絶妙な配役。またPTA作品の常連 Luis Guzmánもバリーの親友役で登場する。

みんなのシネマレビュー
IMDb
f0011272_16164351.jpg

[PR]
by waldo_pepper | 2005-12-05 16:06 | ライフログ
<< 三菱「i(アイ)」は救世主となるか 終わりに見た街 >>