2005年 12月 20日 ( 2 )

「ポーラー・エクスプレス」と”不気味の谷”

昨日借りてきた2本目「ポーラー・エクスプレス」
クリスマスにふさわしい子供向けファンタジーアニメ。
フルCGでキャラクターはリアルに作られているのだが・・・
これが正直気持ち悪い。
とにかく表情が乏しくて動きがぎこちない。まるでマネキンが演技しているようだ。
これが巷で言われている「不気味の谷」現象なのだろうか。
人形やCGなどのキャラクターを生身の人間に近づけようとすればするほど、かえって人間との微妙な差を人間は敏感に感じ取ってしまい、違和感が増すという現象。
顔の造形は生身の人間と寸分違わないのだが。
何が不気味に感じるのか、観察してみた。
まず、本作では表情を作る際にはおもに眉毛の形で表現している。
口もとは表情によって微妙に口角が上がったり下がったりするのだが、そこの動きが無い。
さらに目に表情が無い。具体的には目の輪郭が表情筋の動きに引っ張られて形が変化するのだが、それがない。
「Mr.インクレディブル」のデフォルメしたキャラクターのほうがよっぽど生きているように見える。
そして体の動き。モーションキャプチャリングして、生身の動きを反映しているはずなのだが、これも違和感がある。
何が違うのか。ひとつは人間の動作に現われる微妙な「ゆらぎ」が消えているような気がする。
細かい動きの加減速が省略されていて、スムーズすぎる。
それから肩や背中のライン(姿勢)もひとの心情を良く現すと思うのだが、これも変化がなく、腕や足だけが独立して動いているように見える。本当にかすかな違いなのだが。
ということで、これがCGの進歩で解消されることなのか、いつまでも残ることなのかわからないが、現時点ではCGキャラクターにリアリティを求めることは失敗だったと言わざるを得ない。
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by waldo_pepper | 2005-12-20 04:45 | 映画の感想

「アイランド」ユアン・マクレガー&スカーレット・ヨハンソン

マイケル・ベイ監督「アイランド」を観た。
近未来、、代替臓器などの「部品取り」用としてクライアントの完全なクローンを「飼育」している巨大企業があった。飼育されているクローンは、嘘の記憶を植え付けられ、コロニーで暮らし、必要が生じると「抽選に当たりました」といわれて皆に祝福されながら「楽園」へと旅立っていく。しかしその楽園とは・・・というお話。
悪名高い「パール・ハーバー」のマイケル・ベイ監督作。シネマレビューの評価も高くない、興行成績も不振だったということで全く期待しないで観た。
しかしこれが意外な掘り出し物であった。
統一された美しく壮大な美術セット、ユアンとスカーレットも魅力的、何よりも脚本がしっかりしていて飽きさせない、どんでん返しもある。
まあベイ監督お得意の派手な破壊&カーアクションも満載で、ここだけ別の映画を観ているようだったが、これはこれでよいのではないかと思った。
けちをつけるとすれば、巨大企業の総帥がわかりやすい悪役顔なのと、こんな巨大なコロニーを維持しながら利益を上げられるほどのビジネスモデルなのかという疑問も多少残るけどね。
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by waldo_pepper | 2005-12-20 04:03 | 映画の感想