今夜放送した山田太一脚本ドラマ。
さっきまで長文の感想を書いていたのに、突然落ちた・・・・。 ので、簡単に感想を。 これが発表されたのは20年前である。 どうも既視感があると思った。 当時ドラマ化もされていると思うのだが、ちょっと調べが付かなかった。 だが今も物語の斬新さは失われていない。 現代人を戦時に投げ込んで疑似体験させたい、戦争とはなんと悲惨でひもじくて、人の心を貧しくするものよと訴える目的はかなりの部分達成されていると思う。 戦時教育に感化された子供達が「あなたたちは、皆が国のために一生懸命になっているのになんですか!」と大人をなじる。これがラスト以上にショッキングなのだ。 山田太一も当時は軍国少年だったのだから、自分に対する皮肉もあるのかもしれない。 しかし、ネットの実況板ではこの子供達に喝采が起きた。 はて、それは近頃流行のネット右翼の跳ねっ返りなのだろうか。 僕はそれだけだとは思えないのだ。 今まで「反戦平和」を唱えてきた人たちは本当に本気で現実を、足元を見ていたのだろうかという不信感がある。おそらく拉致問題を境にその思いが噴出したと思う。 平和が一番。戦争は良くない。それはわかっている。では、どうする? その次の話をしよう。と皆思っているのではないか。 この作品は制作者の意図通りには視聴者は反応していないと思う。 「終わりに見た街」公式サイト
by waldo_pepper
| 2005-12-04 01:09
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