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S・スピルバーグ監督作品「ミュンヘン」

先週仕事の合間に観に行ってきた。

ミュンヘンオリンピックのテロ事件、小さい頃だったがボンヤリ覚えている。

しかし映画はその事件そのものよりも、その後に起こるモサドの復讐とメンバーの苦悩を描いている。
今も血の報復合戦が続いているパレスチナだが、主人公のアブナーは組織(国)の命令に従ってターゲットを消していくうちに、その連鎖の中に巻き込まれてしまう。
しかしこれが実話だというのだから・・・。
日本の首相が拉致実行犯を「消して来い」なんて部下に命令を下したりするだろうか。
日本にはそのような組織自体がないけど。

アブナーはターゲットを追う身から終われる身となり、やがて「報復からは何も生まれない」ということを悟る。
しかし彼ひとりがそういうことに気がついても、もう大きな流れは止めようがないし、その時代から30年以上立った今でも、暴力の応酬は続いているわけだ。
ラストシーンでその絶望感をスピルバーグも現している(と思う)のだが、とても気の重くなる映画だった。
by waldo_pepper | 2006-02-26 23:09 | 映画の感想
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